2023/09/06 11:54

前回はエーミングツール(機材)を選ぶうえで基本となる内容について説明しましたが、今回はターゲットを取り付ける際のポイント説明と、当ショップ製品の便利な機能について紹介していきます。

販売カタログなどには記載されていない、より具体的な部分の説明をしていきますので、当ショップの製品に関して 「なるほど~ だからこんな機能があるんだ~」 と、理解してもらえると思います。

 

ポイント

① ターゲットの取り付け間違いは防げるか

② ターゲットの取り付けは簡単・正確にできるか

 

 ① ターゲットの取り付け間違いは防げるか

カメラエーミングでもミリ波エーミングでも、ターゲットの取り付けかたを間違える方がいます。特にカメラエーミングターゲットの取り付け間違えが多いです。

イメージしてみてください。サービスマニュアルどおりにエーミングをおこなったのにエラーになって完了しない。なんでだろう・・・もういっかいやってみよう! やっぱりエラー!ガラス交換したときにカメラ自体をダメにしてしまったのか、何かクリアしないといけない条件があるのか・・・

こうなると余計な時間ばかりかかってしまいます。ターゲットの取り付け間違いが原因なのに。実はこれは実際にあった話です。私が、ある工場のサービススタッフ向けにエーミング研修を行った際に起こったものです。

 

当ショップの製品(MF-EA01T)の場合、カメラターゲットはつくようにしかつかないので間違えようがない仕様にしてあります。また、取り付けもマグネットでワンタッチ取り付けなので、脱着も一瞬で完了します。

 

あまり他社製品を悪く言うつもりはありませんが、多くの他社製品の場合、ターゲットを付け間違えること自体を想定していなく、 「ターゲットはここに取り付けます」 ぐらいしか説明されていません。

ターゲット取り付け間違いを防ぐことができるか、機材検討の際には注目してみてください。

 

 

 

② ターゲットの取り付けは簡単・正確にできるか

カメラエーミングを行う際、ホワイトボードを活用している工場を見かけます。裏面がマグネットになっているターゲットを貼り付けてエーミングを行うことができるので便利です。しかし反面、デメリットもあります。

まず、ホワイトボードがとにかく場所をとる。保管する場所が無いんです。また、エーミング作業時もイライラすることがあります。

カメラターゲットをホワイトボードなどに貼付ける際、サービスマニュアルどおりの高さに貼る必要があります。トヨタの場合、多くのクルマはターゲット中心が床から1,350mmと決まっています。

まず、ホワイトボードの前に立ち、メジャーで床から1,350mmの位置にマーキングするわけですが、ホワイトボードの粉受け(ペンなどがのっているトレイ)の出っ張りがジャマで、正しく1,350mmをマーキングするのは困難です。また、ターゲット貼り付けも、ターゲット中心が1,350mmに合うように貼り付けるわけですが、右下がりも左下がりもダメ。水平に貼り付ける。ホワイトボードに線が入っていれば水平に貼りやすいが線が入っていないボードだと水平がわからない。線が入っているボードだとしても、ちょうどよい位置に横線が入っているとは限らず、水平に貼り付けるのは困難です。やったことある人はわかると思います。正確な高さに水平にターゲットを貼り付けるのは、以外と面倒なんです。

  

当ショップの製品(MF-EA01T)の場合だと、ワンタッチでカメラターゲットを取り付け。これだけで水平もオーケーです。

あとは2段階の高さ調整機構でダイヤルを回して高さ調整をします。レーザー距離計にて床からの高さを測定するのでレーザー距離計が1,350mmを表示するようにダイヤルを回せば完了です。これで、簡単・正確に高さ調整も完了です。

 

 

 

 

今回はカメラターゲットについて説明をしましたが、エーミングツール(機材)を導入する前に、一度、使ってみることをおすすめします。メーカーのデモを受けても、機材のよいところはわかっても悪いところはわかりません。なぜかというと、デモを行うスタッフは他メーカーの機材を使ったことが無いことが多く、自社機材しか知らないのでここが使いやすいとか使いにくいとか比較した情報を説明できません。そりゃそうです。また、他社製品を使ったことがある人でも、わざわざ自社製品の悪いところは説明しないです。

ちなみに、当ショップの製品は、色々なエーミングツール(機材)を使ってみて、「こうだったら簡単なのに・・・」 と思った機能を盛り込んであります。だからこそ、当ショップの製品を使っていただいた工場様から評価をいただいているワケです。

ある会社の幹部さんからは、「イ○○カの機材を買わなければよかった・・・これを改造して便利にしてくれない?」 と相談されています。話をお聞きすると、「固定資産にもなっているし、買ったからには使わないわけにもいかないし・・・でも、おたくの機材と比べると、イ○○カの機材はとにかく使いにくいしな~。高かったのに・・・」 との事。

 

皆さんも自社が求める機能と製品価格を鑑みて、購入前によく検討してください。

高い買い物ですし。